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    隔年開催される「オートサービスショー」も今回で30回目を迎えます。
  景気低迷で設備投資を控えてきたカーアフター業界は、勝ち残りの最後の
  競争に備えるために、ここに来て設備投資意欲が増してきています。
    とはいえ、問題は設備投資の真の目的です。単に機械設備が老朽化し
  たとか、今の機械設備より何だか性能が良さそうだからという理由で買い
  増しや、代替は禁物です。問われているのは、商品開発や顧客囲い込みに
  とって何が必要なのかというマーケッティング指向の投資です。

1. 保有台数増えるも整備売上は低調
ご承知の通り、整備サービス業界は押しなべて売上の低迷状態が続いています。整備売上高の平成16年実績では、前年比1.2%増の5兆7800億円になったものの2年連続して6兆円を割り込んでいます。マーケットである保有台数は右肩上がりの傾向が続いており、前年比0.8%増の約7740万台になっています。



この傾向は平成7年の車輌法の改定以降続いていて、整備売上と保有台数は逆の動きをしていて、差は拡大の傾向です。
車の故障する割合が減ってきたことや、ユーザーの節約意識の高まり、結果として顧客争奪戦による価格引下げなどが主な要因と推察します。
こうした状況から一歩先を行く経営をしていくためには、当たり前のことだが「ユーザーニーズの掘り起こし」がなによりも必要です。


2. 投資なきところに規模の拡大はない
次のグラフを見てください。棒グラフは、整備要員当りの機械設備(車輌運搬具も含む)の額を示しています。この額が年々下がってきているということは、設備投資を控えていることが読み取れます。



不景気のこの状況の時に投資しても回収(売上)が出来ないと踏んで、じっと我慢の経営をしている感じです。その結果、折れ線グラフに見られるように、整備要員当り整備売上高は設備額と歩調を合わせるように毎年前年割れの状況です。
整備サービス業は「装置産業」と違って、設備をすれば売上に直結するわけではありませんから、経営環境を判断すれば経営者の心情として理解できますが、では、何時までこの状態を続けていくのかということです。
現状を打破していくために必要なことは、積極的な経営活動です。「不景気の時こそ投資を」と唱える経営者もいます。整備サービス業においては、正に今がその時ではないでしょうか?


3. 必要なのは経営改善に結びつける投資
寝板(最近はクリーパーと呼ぶようです)を使った作業から、リフトを使った作業を行なうようになって久しいですが、当時リフトは、目新しさだけで買い替えでたのではなく、「整備要員当たりの技術料売上を30万円」にするために、リフトという「省力機」が必要だったのです。
また、寝板からリフト作業になるに伴って、ハンドツールの収納と活用のために「工具箱」から「3段キャディー」に変わったのも、立ち作業になることで「ハンドツール」を手にする、戻すのにいちいち「しゃがむ・立ち上がる」を繰り返ししていたのでは、疲労も多く、非効率的で賢い作業方法ではないために、立って作業が出来るようにと「3段キャディー」を使って作業の標準化を設計しました。
つまり、寿命だから代替、工場増築だから買い増し、という機械として必要だから購入するという動機ではなく、稼働率を何パーセント改善する、作業能率を何―パーセント改善する、商品を新しく開発する、などのコストダウンや顧客固定客化、あるいは整備要員当り技術料売上を万円アップする、そしてCS向上のためになどに必要だからこの機工具を、といった投資目的を積極的で前向きな形で実現することです。科学の発達により、便利で使いやすい機工具が沢山発売されていますが、そのことに目を奪われることなく、どう活かすかという選択眼が必要です。


4. 少数精鋭の経営
「少数精鋭」とは、少数にすることで「精鋭」になるということであって、精鋭が集まることで小数になるのではありません。3人で行なっていた作業を2人にすることで、従来の作業分担や作業工程などの改善と同時に、2人の能力アップが行なわれるから精鋭化するのです。
稼働率をほったらかしておいて、残業が多いから機械設備を増やしたり人を増やして対応するのでは少数精鋭は不可能です。
現状のシステムや能力をそのままにして機械設備だけ増やしても減価償却の負担だけが残り、投資した分の回収はさほど期待できません。
新しい機械を導入しても、ソフトである作業方法や商品をそのままにしていたのでは、本当の意味の設備投資にはならないということです。


5. 全員で見に行こう
6月17日(金)から19日(日)の3日間にわたって『整備が創る人と車と社会の絆』と題して「第30回オートサービスショー2005」が開催されます。自動車整備・車体整備、カーディテーリング関連、システム、ソフト関連など国内外から数多くの出展出品があり、年々盛況になってきています。最新の機器やテスター、ソフト関係の現状や、これからのカーアフタービジネスの方向性を実感できる2年に一度のチャンスです。

経営者や一部の幹部だけが見学するのではなく、できればサービスマンも女子社員も全員で職種に応じた目的意識を持って出かけることをお勧めいたします。


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