そこで、見積もりや料金提示するにあたって、自社の指数対応単価を指数にかけて料金を算出します。ここで注意したいのが指数対応単価とレバーレートが、同一とではないということです。
実は、この二つは、似て非なるもので、決して同じものではありません。両方とも時間あたりのアワーレートですが、その算出の対象科目に違いがあります。指数対応単価は、工場経費と呼ばれる「工場地代家賃」や「工場減価償却費」などが計算に入っていないアワーレートです。利益も加味されていません。
レバーレートは、工場や会社を経営維持するための経費を元に計算されたアワーレートです。当然、利益も加味された値です。
指数対応単価が作られた経緯は、日整連のレバーレート方式を参考にし、消費者物価指数などを掛け合わせたものが使われていました。
しかしながらその中身は、鈑金塗装に必要な設備は加味されず、ましてや土地代なども、考慮されていませんでした。
最近は、なし崩し的に個々の事業所と、個々の損保が、独自に協定していますが、結局はかなりの部分が、グレーゾーンのままです。

地方によって、単価は違うでしょうが、実際に計算してみて頂くと、違いがわかると思います。大変だと思われる方は、顧問の計理士などに相談すると、簡単に計算して、指導してくれます。わが社では単純計算で、指数対応単価とレバーレートとの差が(一時間当たり)4,000円から5,000円ほどありました。
400円500円の差なら目を瞑ることもできますが、千円単位で違ってくると悠長なことを言ってられません。
ここで、「レートを上げたほうがいいよ」と言うことを言いたいわけではなく、実際には一つの物差しとして指数を使って、見積もりを作成しなくては、効率や見積もりの妥当性が保たれなくなってしまいますし、協定に時間がかかり、大変面倒なことになってしまいます。ですから、私個人の考えとしては、レバーレートはあくまで、経営者がその会社を経営するにあたっての、経営計画や目標を設定する道具であり、各作業員に対しての啓発や、自分の一日の目標にしてもらい、実際の指数対応単価を使った見積もりとを比較検討し、日頃の見積もり作業に、いかしていければいいと思っています。
ですから、レバーレートと指数対応単価の違いを、経営者と見積もり作業者が、確実に把握し検討してみてください。 |
|