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VOL.19  上級向けパテスケールの使い方  VOL. 2

3. 作業手順
作業手順は、以下の通りです。

脱脂および、旧塗装膜の足付けを行なう。この作業を最初に行なうのは、塗膜の状態を確認するためもあります。

確認した塗膜に、割れ等があれば、240番程度のペーパーで、割れの除去を行なう。(写真4)

使用メーカーのサーフェーサーの、塗膜の足付け指定番手(写真5)で塗膜の足付けを行なう(320〜400番程度)。このときには、歪みをよく確認し、最大部分より一回り程度大きく足付けする(あまり大きくならない程度に)。

脱脂作業を行ない、リバースマスクなどで、マスキングする。

サーフェーサーを用意する。このときのサーフェーサーは、できればシンナーでの希釈をしないものを使用し、不具合があるようであれば、なるべく標準値より少なく希釈したものを、傷が埋まる程度、スプレーする。(写真6)通常の肉もちができる材料は、300ミクロン程度つくと思われるので、3〜4回程度が目安です。

スプレーしたサーフェーサーを、パテと同じようにスケールで引き、(写真7)そしてスケール引きした回りの、いらない部分を使用塗料のシンナーか、指定のシリコンオフでふき取る(写真8)。

若干のセッティングタイム(気温によりますが、5〜10分程度)をおき、その後遠めで、若干強制乾燥させる(1〜3分程度)。

パネルの温度を確認し、熱がとれていれば、適正希釈のサーフェーサーを、通常のスプレー回数と同じように、スプレーする(写真9)。

通常時より、乾燥のセッティングの時間をおき、乾燥させるが、乾燥時間も通常より長くする。(5分程度)


以上が考え方と、手順ですが、前回も書いたように、あくまでも自分の会社での作業です。作業をする、しないの判断はご自身で考えてください。

現在皆さんが作業している車の、パネル厚は何ミリですか?軽自動車で0.4〜0.6ミリ、乗用車で0.8ミリ程度の厚みしかありません。

写真 4


写真 5


写真 6


写真 7


写真 8


写真 9
ですから塗膜でぬけるような歪みは、何ミクロンもないはずです。そのゆがみを、1ミリもないような鉄を、素晴らしい技術で治しているんです。

昔の考え方ですと、邪道になるのかもしれません。ですがパネルの約半分の厚みを保護できる材料を使用して、作業ができれば十分ではないでしょうか。よく考えてみてください。



鈴木 一也 氏(鈴木オートサービス代表)



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