| 
 
| (1) | 考え方 |  
|  | まず考え方としては、とにかくピカピカにすることです。無駄に塗装をしてしまうと、過剰膜圧になってしまい、よけいなトラブルの原因になるはずだからです。 ですから、あくまで適正な中の薄膜で、品質を同等にする。これがポイントです。
 |  
 
| (2) | 下地の処理のしかた |  
|  | 塗装作業の下地の段階で、塗膜を平滑化すること。具体的には、新品パネルも、サフェーサーを絶対に塗装し(当たり前ですが)、その研ぎ作業も、できるだけ細かいペーパーで行い、なるべく艶々に仕上げる。またぼかし面も、同様に細かいペーパーで行い、作業する。 |  
 
| (3) | ベースカラーの塗装 |  
|  | ここでも、下地を粗さないで塗装します。ですから、従来の速乾ウレタンでは、難しいと思われ、一液型2K塗料でなくては、作業できないと思われます。 
 粗さないというのは、具体的には、ここでは特に、無駄に塗膜を伸ばさず、近隣の部分を粗さないようにしながら、染まりを確認し、最小限の塗装回数で、作業を行なうことです。
 |  
 
| (4) | クリアーの塗装 |  
|  | ここが意見の分かれるところです。実際に当社も、クリアーの中研ぎをし、塗装作業しました。ですが、作業の二度手間がでてしまう上に、仕上がりも別段によくなるように、思えませんでした。二度手間の部分は、 
 1.	一度乾燥させて、研ぎ作業を行なわなければいけないので、時間の無駄である。
 2.	塗装した部分のマスキングと脱脂を、もう一度行なわなければいけない。
 3.	以上の作業を行なう割には、金額のケアがない。
 
 以上の理由で、当社では、中研ぎの作業でのクリアー塗装は行なうのをやめました。従来の車には、従前の原稿にも書きましたが、クリアーの塗装回数は、1.5回吹きでした。これでも通常の車では、ゴミの付着がなければ、磨かないで納車できる仕上がりでした。それをアレンジして、レクサスには、2.5回吹きの作業で対応しました。
 
 作業工程としては、
 1. 通常の捨て吹きより若干多めに塗装する。吐出量も少し多くする。4分の1回り程度。
 2.	1コート目は通常に塗装する。
 3. 2コート目は、1コート目のセッティングを若干とり、たれが出ないように塗装する。
 |  
 
 
|  | 以上が、大まかなレクサスの作業工程ですが、絶対に磨き作業では、根本的な改善にはなりません。磨きで光沢を出そうとすると。絶対に「鏡面」になってしまい、ただのピカピカの塗装になってしまい、塗装のラウンドが無くなってしまいます。 
 ですから塗装の肌は、あくまで拭き肌で行い、磨きでは対応しない。これが基本になります。
 
 色々書きましたが、各社色々な塗料をお使いになっていると思います。そのマニュアルと特性にのっとって、最善の作業をおこなってください。
 |  
 
 
 
 
 |