Motown21トップ技術革新 > 作業現場の智恵
VOL.21  補修範囲を小さくするための鈑金技法その1

2. スタッド溶接機の上手な利用
この機械は、以前から各工場使っている道具ですよね。
しかしながら、よく考えて、上手に使っている技術者をあまり見ません。
ワッシャーを溶接し、スライディングハンマーで、バンバンと鉄板を伸ばして、引き出している人が、ほとんどだと思います。ロッカーパネルや、硬い部分は、致し方ないと思いますが、外板ではいかがなものでしょうか。

無理に引き出して、その後の絞りが大変になってしまい、補修範囲を増やしてしまうのが、目に見えるようです。そこで新しい引き出し用の道具や、損傷にあった引き出し方を考えました。
(1) 従来に使用していた、スライディングハンマーを利用しますが、ハンマーで引き出して、使用するのではなく、ハンマーの部分を固定して持ち、体の力や手で引き出します(写真3)。イメージ的には、腰で引くような感じです。こうして引き出すことによって、無駄な鉄板の伸びがなくなり、歪みも小さくできます。

(2) 次に、スライディングハンマーを使用せず、テコの原理を利用して、引き出す工具を使用します。新しいといっても、各社から同じような工具が、販売されていると思いますが、原理は簡単で、溶着した部分がスライドされ、その他の押さえの部分で、損傷していない部分を押さえて、テコの原理で引き出すだけです。
(写真4)は溶着する状態で、(写真5)は、引き出している状態です。
この工具を使った工法は、無理な力が入らず、スライディングハンマーよりさらに、パネルの歪みを小さくできるようです








                                →  1   2  3  次ページへ