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VOL22  外板パネル修理の基礎知識

2. 弾性変形と塑性変形の見極め
弾性変形と塑性変形の見極めは、鈑金作業の基本中の基本ですね。
私が我が社の若手社員に対して、指導するときは、弾性変形はボールが当たったような損傷で、損傷のツボの部分に、若干の外力を加えると、ほぼ損傷が直ってしまう損 傷である。

 塑性変形とは、パネルをガードレールなどにぶつけてしまい、パネルに伸びや、折れが出てしまう損傷で、ハンマリングと、道具を使ってのしぼり作業が、必要になってしまう作業と説明します。
 どちらとも、見極めには多少の経験で解ると思いますが、言葉で説明して理論づけないと、作業の手順が違ってしまい、余計な作業をしがちだと思われます。

 一概にはいえませんが、弾性変形には、デント等の外部からのモミ出し作業や、引き出し作業が有効で、上手に作業し、塗膜を痛めなければ、塗装作業を減らすことができます。

 対して塑性変形には、ハンマリングやあぶり出し、酸素や電気を使っての絞り作業、クランプ等を使っての引き出しなど、パネルを痛める作業が適していると思います。ですからくどいようですが。損傷パネルの見極め、これが一番大事で、どんな作業もそうですが、作業を早く終わらせるコツは、まず見て考えて、頭の中で想定すること、いわゆる考慮時間が非常に大事です。



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