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VOL27 塗装ボカシ部分の改善方法

今回は、クリアー塗装時のボカシ部分の作業について書いてみます。
現在の作業では、クォーターパネルの鈑金作業やFr及びセンターピラーなどのボカシ塗装が主流だと思われます。
その作業の改善を行ったことにより、わが社では格段の時間短縮と、仕上げ制度が上がりました。
以下は、今までわが社で行っていた作業です。

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足付け作業を行う。
ボカシ部分をバフレックスなどのペーパー3000番相当で傷をつける。 (写真1)
脱脂作業後にマスキングを行う。
通常塗装作業後にボカシ部分をシンナーやボカシ専用溶剤で仕上げる。
 乾燥後に磨き作業前のごみ取り作業を行う。
ポリッシングを行う。

 

文章にすると、この程度の作業なのですが。実際には「2」の作業のペーパーの目を消すのに、かなりの神経と技術が必要だと思います。
また磨きすぎて、塗装の地を出してしまい、作業のやり直しをしたりと、非常に大変な思いをしていたと思われます。これは、わが社だけでなく、皆さんの会社も同じではないですか?
 そこで、私は大変よい材料を仲間から紹介してもらいました。その材料名は、テロソン社のフェザークリーン(写真2)です。
見た目は、通常のコンパウンドのように見えますが、非常にシンプルで使いやすいです。使い方を下記にご紹介します。


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上記と同じ足付けを行う。
ボカシ部分をウエス等でフェザークリーンを手磨きするようにかける。 (写真3)
フェザークリーンをかけた部分をスポンジやウエスで水洗いし、ふき取る。
その後の作業は上記と同じ
 以上のように非常に簡単です。黒などの濃厚色のボカシ磨きでもほぼ100パーセントボカシ部分が解らなくなります。
ポリッシングもダイレクトにコンパウンドをつけ、バフで磨くだけで、つやがでてわからなくなってしまいます。また、液状のため色々な形状でも使えとても重宝しています。
そこで一つ、かなり乱暴なのですが、この時代に反映して使用方法を書きます。
皆さんは通常ドアパネルを鈑金塗装する場合は、ガラス部分のドアの水切りモール(写真4)を、外して作業していると思います。
 しかしながら、最近のこのモールは、外すと曲がってしまったり、取り付けクリップが破損してしまったりで、再使用ができないのではないでしょうか。時節柄、保険扱い以外の、個人のユーザーの財布のひもは固いですよね。部品代およそ3,000円から5,000円、工賃がおよそ1,500円から2,000円。これを無理に外さず、費用の軽減が図れれば、最高のサービスになると思います。作業方法はいたって簡単です。

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上記と同じ足付け作業を行う。
パネルのビーディングラインをよく吟味し、最善のボカシ部分を選択しその部分をフェザークリーンで仕上げる。(写真 3)
脱脂作業をし、マスキングをする。
2.の重要な部分を折り返しのマスキングテープでマスクする。(写真 5)
上記のように通常の塗装作業をし、通常の仕上げ作業を行う。


上記のように非常にシンプルですが、大変に重宝します。また上記以外のその他の作業にも活用できると思います。
価格も3,000円程度です。皆さんも使ってみてはいかがでしょうか。

 




鈴木 一也 氏(鈴木オートサービス代表)


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