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dk公取委が日野・三菱ふそうの経営統合を承認 制約多き船出に 公正取引委員会が日野自動車と三菱ふそうトラック・バスの経営統合を承認した。両社の持ち株会社「アーチオン」は、予定通り4月1日に設立することになる。しかし、承認には競争環境を維持するための多くの制約がついた。
日野と三菱ふそうの経営統合は、それぞれの親会社であるトヨタとダイムラーが2023年に発表した。認証不正問題が発覚した日野の経営に限界を感じていたトヨタが、東南アジア事業を強化したいダイムラーの提案に応じた。25年に持ち株会社の経営体制と会社名を発表。26年3月2日には、東京証券取引所プライム市場への上場も承認された。本社は東京・品川の大崎に置く。日野と三菱ふそうはアーチオンの完全子会社となる。日野は上場が廃止となる。 公取の承認を得て、いよいよ動き出す日野・三菱ふそう連合だが、その事業には多くの制約が付くことになった。両社の経営統合によって、国内の大型車メーカーは、いすゞ自動車とUDトラックスのいすゞグループ、日野、三菱ふそうという現在の3陣営から、いすゞ陣営と日野・三菱陣営の2つに集約される。「協調的行動による競争制限の恐れ」があるとして、公取の目が厳しくなった。 トラック、バスともに、市場の現状を踏まえた細かな制約が付いた。苦肉の策と言えるのが大型トラック・同バス(観光・路線)だ。大型トラックの市場は、2陣営で大半のシェアを持つことになる。大型バスも同様だ。そこで登場してきたのが、スウェーデンのスカニアを「有力な競争相手」に育てるという条件だ。
スカニアは以前、日野と業務提携の関係にあった。現在はスカニアジャパンが大型トラックの輸入販売を行っている。示された条件は、スカニアの大型トラックの販売とアフ
大型バスについてはさらに踏み込んだ。スカニアの大型観光バスの製造・販売・サービスを日野・三菱ふそうが支援するという。スカニアは日本で大型観光バスの販売を行っていない。日野といすゞが共同出資するバス事業会社ジェイ・バス(石川県小松市)で、スカニアのエンジン・シャシーに日野が開発するボディーを組み合わせた観光バスを製造する。 中型トラックでは、日野・三菱ふそうそれぞれの直営販売会社が存在する地域では、どちらかを独立系販社にすることや、グループ内の情報遮断を条件とされた。トヨタも一定のシェアを持つ小型トラックに関しては、トヨタを「有力な競合相手」とすべく、アーチオンへのトヨタの議決権割合を20%以下にすることや、トヨタとアーチオンの人事交流の制限・情報の遮断が必要とされた(小型バスも同様の措置)。 大型路線バスについても厳しい措置が取られる。日野、三菱ふそうの競合関係を維持するため、アーチオン、日野、三菱ふそうの間での情報共有が制限される。 日野は競争法上の懸念を払しょくするという理由から昨年、直営販社6社への出資比率を引き下げると発表している。北海道、東北、関東の計5社は、台湾で日野車を販売する和泰汽車が80%を、静岡日野自動車には愛知日野自動車が88.5%を出資する。それぞれ26年4月1日付で移管される予定だ。
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