Motown21トップ > 話題を追って > 業界@info |
|
オートサロンに自動車メーカーが注目する理由 「東京エキサイティングカーショー」の時代から数えて今年で38回目となった東京オートサロンには、
ダイハツ工業が2020年半ばに発売する予定の新型軽クロスオーバー車 「タフト」 を発表したほか、トヨタ自動車は2月に発売予定の小型車 「ヤリス」 (ヴィッツの名称を海外名に統一)の高性能モデル「GRヤリス」を、スバルは「レヴォーグ」のSTIバージョンを、そしてホンダが「シビックタイプR」の改良型を発表した。 海外勢も積極的だ。ゼネラルモーターズ(GM)ジャパンとマクラーレン・オートモーティブ・アジア、
なぜ、自動車メーカーが同イベントに注目しているのか。自動車メーカーにはCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)という言葉に集約される技術革新と、それに伴うMaaS(サービスとしてのモビリティ)によって、
欧米メーカーやトヨタは「所有から利用へ」という流れに対応するため、あらゆる方策を打っている。しかし、本音は人にハンドルを握ってもらい、走る愉しさ、歓びを感じてもらいたい、ということにある。
その一方で、クルマへの関心は失われつつある。各国の自動車工業団体が主催するモーターショーはいずれも来場客の減少傾向に歯止めがかからず厳しい状況にある。このため、昨年の東京モーターショーでは、トヨタが先陣を切って「人が主役」の展示に転換した。毎年1月に開催していた
北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)
は、同じ時期にラスベガスで開催される
CES(コンシューマーエレクトロニクスショー)
一方で、「世界の三大カスタムショー」に位置付けられる東京オートサロンのコンセプトは
来場者数も増えている。ここ数年は3日間で合計30万人を超え、今年は前回比1.6%増の33万6060人と過去最高を更新した。自動車メーカーが参加し始めてから、誰もが行きやすくなったという効果もあるが、人気アイドルによるイベントを開催するなど、多くの人に訪れてもらうための方策を打ってきてもいる。日本自動車工業会の豊田章男会長は「オートサロンから学ぶところは多い」としており、昨年のモーターショーでは初めてオートサロンのコーナーが設けられ注目を集めた。 世界の自動車販売台数は、米中2大市場の減速によって厳しい状況にある。このまま、 CASE や MaaS が本格化していけば乗用車は急速に商用車化していくという予測もあり、乗用車メーカーは存亡の危機に立たされる。その一方で、クルマに自分なりの個性や走る愉しみを求める人もいる。オートサロンの人気ぶりは、自動車メーカーに小さな勇気を与えているのかもしれない。 |
Warning: include(http://www.motown21.com/Templates/footer1.inc.php): failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 429 Too Many Requests
in /home/phpschool/motown21.com/public_html/Topics/Gyokai_156/index.php on line 173
Warning: include(): Failed opening 'http://www.motown21.com/Templates/footer1.inc.php' for inclusion (include_path='.:/opt/php-7.4.33-2/data/pear') in /home/phpschool/motown21.com/public_html/Topics/Gyokai_156/index.php on line 173