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 「ニューサービス」が常識のアメリカで、サービスセンターを約8000店舗展開している「ACデルコ」は、GMの純正パーツメーカーとして、スパークプラグはもちろんのこと、バッテリー、ブレーキパット、エンジンオイルやクーラントにいたるまで実に7万を超えるアイテムのパーツを製造販売している。

 日本においても、GM車の純正パーツの供給だけではなく、日本車への補修パーツの豊富な品揃えを有している。と、同時に「ACデルコサービスショップ」として、お客さま優先の接客応対をコンセプトに、15工場を展開し、地域に根ざしたカーライフアドバイザーを実践している。


■日本車適合率はほぼ100%
 ACデルコのルーツは、チャンピオンプラグを開発したアルバート・チャンピオンのイニシャル=ACと、1901年フランク・レミー&ペリー・レミー兄弟が興した自動車電装部品会社であるDELCO(デイトン・エンジニアリング・ラボラトリーズ・カンパニ―)が74年にGMの下に合併してできた自動車総合パーツブランドである。

 アメリカでは、GMに純正パーツを供給しつつACデルコブランドのパーツの販売とメンテナンスを提供する「サービスセンター」を、約8000店舗、同様に世界各国で314店舗を展開するカーライフ総合ブランドである。

 同社は、北米車用のパーツブランドとして古くから知られているが、日本での展開は10年ほど前からバッテリーの販売を本格化、現在では7万アイテムを超えるパーツを販売している。そのバッテリーは、トヨタ部品共販の主力商品になっている。それだけ、日本車への適合率が進んでいて、ほぼ100%近くになっている。最近では、オルタネーターやスターターなども、リビルト品として供給している。


■サービスセンターのコンセプト
 ACデルコのサービスセンターのコンセプトのひとつが「明朗会計」である。

 サービスマンがじっくりとお客さまと直接コミュニケーションをとり、症状などから必要なメンテナンスを提案し、お客さまに現状を実際に目で確認をいただいてコンセンサスを得て、初めてメンテナンスを実施するという、ニューサービス型の接客にこだわっている。

 そのために、ACデルコでは、ショップオープン前の接客研修には相当力を入れている。集合研修はせず、直接現地の整備工場に、ACデルコの担当者が出向き、挨拶の仕方から、身だしなみ、電話応対など多岐にわたって手取り足取り指導をしているという。

 また、作業ベイ数、待合室、空調設備、雑誌やテレビまでガイドラインが設けられている。当然、料金表もガイドラインがあり、パーツ代と工賃が明記され、誰でもがメンテナンス料金が分かるようになっている。

 ACデルコが日本で展開している「サービスセンター」は、3月末で15店舗である。アメリカの
8000店舗から比べつと非常に少ない店舗数だが、急激な形で店舗数を増やす考えはない。店舗数を増やして、単にパーツの売上を伸ばすことに興味がない。

 店舗の質の維持と向上のために、コンセプトをしっかりと店舗に浸透させることを優先しているために、いたずらにショップを増やすことしていないである。


■今後の展開
 ACデルコでは、ブランドイメージとして「特定」のブランドとしてのものではなく、クルマが日常的なツールであるように、日常的なパーツブランドとして日本に定着していくことを狙いとしている。

 そのためにも、店舗数や取扱店を増やすことは必要なブランド戦略でもある。そこで、注目されるのが整備工場だ。車検整備やオイル交換など一般的補修部品は、世界のほとんどのモデルをカバーしている。そのカバー率の高さは整備工場側からは魅力的なパートナーではないだろうか。

 整備工場に対しては、パーツの安定的な供給だけではなく、技術的な支援も行っていきたいと構想を練っているようだ。これが、実現すれば整備工場にとっては、心強いこと間違いない。早く実現することを願いたい。


問合せ:日本ゼネラルモーターズ株式会社 ACデルコ事業本部(TEL:03−6711−5650)
      HP:ACデルコ JAPAN



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