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監査の種類と目的
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監査の種類には3つあります。組織と直接の利害関係のない独立した立場の者が行うことを、第三者監査と言います。行政機関による監査などがそれですね。ISOの認証審査も第三者監査に相当します。
また、その組織の顧客が、製品やサービスを購入する立場から利害関係のもとに監査を行うことを、第二者監査と言います。おもに顧客が大手企業である取引関係において、よく見られるものです。
ところが内部監査は、あくまで自組織の中で行なうため、第一者監査ということになります。皆さんの会社では、どんな性質のものであれ第三者監査、または第二者監査は受けた経験があるかもしれません。しかし第一者監査(内部監査)は、ISOを取り入れていない限り自主的に行っているという組織は滅多にないでしょう。だから特殊な活動と思われるかも知れませんが、ISO9001では内部監査を次の観点から実施することを定めています。
・組織内で立てた計画や定めた規則に従って業務が
適切に行なわれているか
・それらの業務が効果的に行われ、維持されているか
そして内部監査を通して問題点が見つかれば、それを対処して業務の仕組みを見直します。つまり会社の中において、異なる立場の人が業務内容をお互いにチェックしあうことで、担当以外の人にも仕事のやり方を見てもらい、組織内の透明性を良くする狙いがあるといえます。
最近は企業の不祥事のニュースをよく耳にしますが、そんな企業でもし内部監査をしっかりやっていたとすれば、早期に社内で問題を発見し解決することができたため、社会を巻き込んだ騒動には発展しなかったかも知れませんね。
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