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VOL23  外板パネル修理の基礎知識  その2

1. 道具の選択とハンマリングのコツ
ここで言う道具は、ハンマーとドリーです。
まずハンマーは、慣らし用(写真1)、ヤスリ目(写真2)、手違い(写真3)、色々な種類があったほうがいいです。昔ながらのヤスリ目のハンマーの使用は、大きな損傷の修正以外には、あまり使用しないことをお勧めします。理由はヤスリで、旧塗装膜を荒らしてしまい、修正後に塗膜をはがす作業を、しなくいはいけなくなり、結果的にシーリング効果と防錆効果のための処理を行うことになります。

従前に書いたように、塗膜のトラブルの原因になります。ですから、小さい範囲の損傷で尚且つ、薄いパネルには、小さく軽く、ピカピカに手入れされた、慣らしハンマーの使用が最適だと思います。(比較写真4)
小さい口径で、軽いハンマーを使うと、当然ながらハンマリングでの、パネルの伸びを減らせます。そしてハンマーの当て方も斜めに当てたり、雑な当て方をしなくなるはずです。

またドリーの選択も大変重要です。ドリーは重く手に余らない大きさで、パネルの形状に適した物を、選択します。ですからこれも色々な形のものを、用意しておくことが必要です(写真5)。今のパネルは、相対的に平らなパネル、なだらかなアールのパネル、絞り込んだアールのパネルで、ほとんどがこの三種類になると思います。

この三種類に合わせたドリーの使用が多くなるはずです。これをハンマーで叩く力より、若干強くドリーを押し当て、叩く回数を極力少なくし、オフドリーやオンドリーにて成型していきます。手順ですが、オフドリーで粗だし成型をし、その後オンドリーで細かい凸凹を成型します。この繰り返しで作業をしていきます。重要なのは、叩くことではなく、ドリーの的確な位置への当て方、この反復が最も重要です。

その他の、パネルの修正の仕方で、あぶり出しでの修正がありますが、私個人での考え方としては、あまりお勧めしません。理由としては、熱での膨張によるパネルの動きが、読みづらく、焙ることにより塗膜を痛めてしまうからです。これは、あくまで私自身の考えですので、上手に作業できる方は、問題ないと思います。

写真1


写真2


写真3


写真4


写真5



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